FIREが注目を集めていますが、早期退職に資産運用スキルは欠かせません。まとまった退職金を受け取れば早期退職を実現が早まるでしょう。では、どのような考えで資金を運用すればいいのでしょうか。
【FIRE】早期退職を目指す前に知っておきたい人生とお金の関係
FIREにはいくつかの種類があります。
- 完全に働くことから卒業する状態
- 収入を落としても問題なく生活できる状態
- 副業と金融所得で生活する状態
などがあり、人によって望む状態は様々です。
しかし、共通するのはお金を貯めて、増やした上でFIREに突入することではないでしょうか。FIREにもっとも必要なことは手元にあるお金に他なりません。
FIREを目指すなら知っておきたい「人的資本」とは
金融の世界では社会人の収入を得る力を人的資本と表現します。
年収500万円稼げる人が40年働けるなら、その人の人的資本は500万円×40年=2億円となります。この人的資本は今後何年働けるかで金額が変わります。具体的には予定される収入が変わらなければ、毎年逓減し、定年のタイミングでゼロになります。
人的資本がゼロになるまでの間に、貯蓄と資産運用を行い、老後の生活に備えるのが、社会人としての合理的な行動と言えます。
退職金があれば、FIREのタイミングが一気に早まりますから、勤務先選びに退職金制度があるとよいでしょう。
若い人の人的資本は大きいのですが、手元にお金がありません。
お金が無い代わりに時間がたっぷりあります。高齢者の人的資本は小さい代わりに手元にお金があります、
ただし時間はそれほど残されていません。考えてみれば当たり前の話なのですが、お金の世界では「ライフサイクル仮説」と言われる立派な理論です。
今までの話を読んでもらえれば、「若い人はお金が無いのだから、時間を味方にした資産運用をするべき」と気づいた人もいるのではないでしょうか。実は、金利は時間とセットで大きな効果を発揮します。ということで、実際に資産運用について考えてみましょう。