5月になりました。今年のゴールデンウィークは最大10連休。連休中お金を使いすぎたという方もいらっしゃるかもしれませんね。

現役時代はお給料の増加や残業代、ボーナスなどもあり、ちょっと使いすぎても数ヶ月で元通りになることもありますが、そうはいかないのが老後です。

老後の収入の柱となるのが年金ですが、厚生労働省の「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均額は約14万円。実はこの平均金額には国民年金の受給額を含んでおり、国民年金をプラスでもらえるわけではないのです。

今回は大手生命保険会社で勤務経験があり、老後資金の相談にも数多くのってきた筆者が、意外と知らない年金制度の落とし穴をお伝えしていきます。

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日本の年金制度の仕組みをおさらい

日本の年金制度は「2階建て構造」といわれます。1階と2階部分それぞれの加入対象や保険料などの特徴をみていきましょう。

出所:日本年金機構

「1階部分」国民年金(基礎年金)

  • 加入対象:日本国内に住むすべての20歳から60歳未満の人
  • 保険料:定額制「保険料額=基本額1万7000円×保険料改定率」2022年度の保険料は1万6590円です。
  • 年金額:満額で「78万900円×改定率」2022年度の満額は6万4816円です。

20歳から60歳の40年間すべて保険料を納付すれば満額受け取れ、納付期間が足りない場合はその割合を満額から差し引かれます。

「2階部分」厚生年金

  • 加入対象:公務員や会社員
  • 保険料:報酬比例のためさまざま(報酬額によって決まる)
  • 年金額:加入期間や納めた保険料によって決まる