最も避けるべき預け先Ⅱ:知識を得ないまま投資信託を購入する
何か手軽な資産運用として、100万円のうちの何割かを、投資信託に預けようと考える人もいるのではないでしょうか。
投資信託は、低リスクで初心者向けともいわれる投資法ですが、デメリットを理解しておく必要があります。それぞれについて、以下に説明します。
投資信託のデメリット1:元本保証はない
投資信託は投資のため、元本保証されません。例えば、投資信託の運用先には、株式や債券などいろいろあります。もし、購入したタイミングよりも株式や債券などの価格が大きく値下がりすれば、資産は減ります。運用成果により、価格が変動するという点を理解しておきましょう。
投資信託のデメリット2:かかるコスト(手数料)が多い
投資信託を購入する目的は、資産運用のプロに、自分のお金を増やしてもらうことです。そのため、投資信託には、さまざまなコストがかかってきます。3つのコストについて説明します。
1)投資信託を購入するときにかかるコスト「販売手数料」
一般的には、購入価格に対して1~3%ほどが相場です。その割合は販売会社ごとに異なります。なお、販売手数料がかからない「ノーロード投信」もあります。
2)投資信託を保有している間ずっと払う手数料「信託報酬(運用管理費用)」
預けたお金の中から、一定の割合で差引かれます。年率で0.7~2%ほどが一般的です。信託報酬は、投資信託を保有している限りかかり続けます。
3)投資信託を解約・売却するときにかかる手数料「信託財産留保額」
解約する時期の投資信託の基準価格に対し、0.2〜0.3%の手数料が差し引かれます。
投資信託のデメリット3:投資信託の種類が多すぎて選ぶのが大変
日本で買える投資信託の数は6000本を超えています。その中から、自分が求めているものを選ぶというのは結構大変です。実際のところ「種類が多すぎて選べない」「何が良いかわからない」という人は多く、結局、金融機関の担当者やメディアなどのおススメを鵜呑みにして購入し、後悔するケースもあるでしょう。
投資信託を購入する際は、自分なりの判断基準を磨く必要があります。
難しいと感じる方は、販売手数料がかからず、信託報酬が一定水準以下など、国の基準を満たした投資信託が揃う、つみたてNISAを活用してはいかがでしょう。