3. 商船三井の株式投資のリスク
短期間で大きなリターンを上げられる株式は、それ自体が「ハイリスク」な証明でもあります。
なお、投資の世界でリスクとは「不確実さ」を意味するもので、短期間で株価が大きく動くということは、それだけ株価の予想が立てづらく不確実であるということです。
とりわけ、商船三井の属する海運セクターは、世界各国の資源需要の変動の影響を大きく受けることから相対的にハイリスクな業種とされています。
需要の変動が大きいことから運賃相場の上げ下げも激しく、またタンカーを製造するリードタイムが長いことから、市場における需要と供給のミスマッチが起こりやすいということも、リスクを高めています。
株価の調子の良し悪しにかかわらず、自分の持つ株式のリスク度合いは常に念頭に置いておくことが重要でしょう。
4. 商船三井の業績
そんなハイリスクな海運セクター、商船三井ですが、業績を見ればよりリスクを実感できるのではないでしょうか。
商船三井の売上は2014年度以降、減少傾向にあり、営業損益については黒字・赤字を行き来するような状況が続いています。
業績と株価の推移の整合性が薄い場合は、株式を買うか否か、買った場合いつ売るかということについて、より注意した方がいいかもしれません。