働き世代が考える「将来資金」
70代以上の貯蓄額、年金受給額を見ていきました。
2000万円以上を保有する世帯は全体の約30%でしたが、一方で全く貯蓄がない世帯も約20%います。
厳しい老後格差は今後も続いていくかもしれません。
70代以上の老後格差は、シニアになってから急に生まれるものではありません。退職金や相続資産も影響しますが、それまでに資産を作れた人と作れなかった人との差も大きいでしょう。
働き世代の方は、今後の貯蓄状況が将来にダイレクトに響くということです。
定年退職が目の前であれば、できることは限られます。しかし10年単位の長いスパンが残されているのであれば、資産運用なども選択肢となります。
目の前の生活や数年先の貯蓄も大切ですが、ぜひ一度「将来資金」についてもじっくり考えてみましょう。
老後格差を避けるためには、今から始める貯蓄が重要になります。お金を守りつつしっかりと育てていきたいですね。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)