「最近の若者は…」とは言うが本当はあまり変わっていない離職率
「最近の若者は…」というセリフは、以前はよく耳にしましたが、現在はどうなのでしょうか。
もっとも、その「最近の若者」の行動、ここでいう離職率はいつの時代もそう大きく変わっていないのが実際です。
厚生労働省の資料によれば、昭和62年から平成30年卒までの大卒の3年以内の離職率をみると、特にここ10年くらいは、ざっくり3割を挟んでもみ合いの展開となっています。
また、最近10年の若者よりも、平成10年から18年卒業の場合の方が離職率も高いということが見えてきます。こうした背景は就職氷河期世代とそうでない世代の差があるのかもしれません。
このように、景気の状況などのよっても差はありますが、時代や世代とともにその傾向が極端に大きな変化を示しているかというと必ずしもそうではないと見えます。
こうしてみてくると、「最近の若者は定着しない」というのも必ずしも正しくはなく、むしろ、過去で見ると平均的な水準にあるとすらいえます。