2. 滑る選手は危険な選手
フランチェスコ・トッティやロベルト・バッジョをも指揮した名将、カルロ・マッツォーネは、今から21年前、私にこう言いました。
「ジョカトーレ・シボローゾ、ジョカトーレ・ペリコローゾ(滑る選手は危険な選手)」。
つまり、簡単にスライディングする選手は、(味方を窮地に陥れるという意味で)危険な選手である、と。
事実、DF・吉田が「滑った」からこそ鳥栖は窮地に陥り、中村俊輔は十分な時間を得た上で容易くアシストを入れることができたのです。
スライディングとは、あくまでも最後の手段。この認識が広く浸透することを願うばかりです。
著者
フリーランス記者/ジャーナリスト/ライター兼通訳・翻訳家
イタリア国立ジャーナリスト協会会員。イタリア代表、セリエAから育成年代まで現地で取材を続ける記者兼スカウト。元イタリア代表ロベルト・バッジョに惚れ込み、1998年にイタリアに移住。バッジョの全試合・全練習を追い続け、引退後もフィレンツェに居住し、バッジョ二世の発掘をライフワークに育成分野での精力的なフィールドワークを展開する。圧倒的な人脈を駆使して現地の最新情報を日本に発信。主な著書に『イタリアの練習』、『Defense Master rules the world』、『カルチョの休日』(内外出版社)ほか。NumberやSportsNaviなどへも寄稿。