「左中間に飛んだボールをレフトとセンターが同時に取りに行って衝突、そして落球」
もしもプロ野球の試合でこんなエラーが起きれば、当然のことながらそのレフトとライトの選手は厳しく批判され、珍プレーとして笑いのネタにもなるでしょう。
古くから「好プレー珍プレー集」がTV放送されてきたこともあって野球ファンはエラーを正しく認識し、それを楽しむ術を確かなものにしてきました。一つの文化として認知されていると言っても差し支えないでしょう。
1. エラーをエラーといえない日本サッカーの解説
ところが、これが日本のサッカー界となると様相が一変します。
エラーをエラーと言えない「空気」があり、誰に忖度しているのかわかりませんが、メディアはゴールの素晴らしさを声高に叫ぶだけで、守る側の明らかなエラーを指摘することは皆無です。
「【Jリーグ分析】日本のサッカーが強くなるための「守備のセオリー」とは何か」にも書いた通り、正確な分析なくして改善は施しようがないのですから、常日頃から間違いを正確に、かつ客観的に指摘する必要があります。
今回もまた日本のサッカーメディアが諸手を挙げて称賛したプレーを別の角度から検証してみたいと思います。