「投資信託」という方法も
投資信託とは、運用のプロが債券や株式などさまざまな商品や地域などに運用してくれる金融商品です。
さまざまなタイプがありますが、毎月の収入を得ると考えると「毎月分配型」の投資信託になるでしょう。
毎月分配型で注意したいのが、実際には利益が出ていないのに分配金を支払うケースがあること。その場合、基準価格に影響が出て、目先の分配金は期待できても将来の資産が目減りする場合があります。
たとえば元本に対して月に1%程度の分配金がでれば年間約12%の利回りとなり、年間360万円の不労所得のためには、元本は3000万円必要となります。
ただこちらも商品によって差は大きく、市場の状況によっては分配金が減ることもあります。
きちんと投資信託の仕組みを理解してからはじめることが大切でしょう。
どれもリスクがあったり、元本が多かったりして、不労所得を作ることは意外と難しいと感じられた方もいるかも知れません。
今回は月30万円で見てきましたのが、年金額の不足部分に絞って準備すると考えると、案外手の届くものもあるのではないでしょうか。
不労所得とは、いわば毎年の収入を上げる仕組みづくりです。ご予算やご自身のリスク許容度の中で、安心して長く継続できるものを選択することが重要です。
はじめての資産運用の場合には充分に理解した上で始められることをおすすめします。「将来を考えるとワクワクする」そんな資産運用との出会いを探してみてはいかがでしょうか。
執筆者
防衛大学校、デザイン専門学校卒業後、大手ハウスメーカーを経て、2012年プルデンシャル生命保険株式会社に入社。8年間、個人営業に携わり卓越した営業成績を残す。営業管理職として採用や部下の育成に尽力し、社内研修ではパネラーに選抜される。社外セミナー講師経験あり。表彰歴多数、2015年度MDRT会員。その後、株式会社GA technologiesに入社、不動産営業を経験後、現在は個人向け資産運用のサポート業務に従事。住宅購入のアドバイスから老後の生活設計まで、人生にかかるお金の相談を強みとしている。証券外務員1種を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。