4. 投資損失・貯蓄減少を招く行動③「生活スタイルに合わない投資をする」
日本証券業協会の調査では、「若い人ほど短期投資志向が強い」こともわかりました。
※上記データの対象は株式を保有する個人投資家3800人
株式の平均保有期間について、「3年未満」の層は20~30代で71.5%にのぼり、他の年代と比較して圧倒的に高いです。
「若い人ほど年収や金融資産が少ない傾向にある」と想定し、既述の
- 年収や金融資産額が低い人ほど金融知識が乏しい
- 金融知識が低い人ほど長期投資志向が薄く、計画性も低い
ということを掛け合わせると、「歳が若い人ほど、金融知識が乏しい中、計画を伴わず短期志向な投資をしている」ということが言えるかもしれません。
まず、投資が短期志向になればなるほど、リアルタイムで素早く情報をキャッチアップする必要が出てきます。
しかし、日中働いている人は、そうした俊敏な情報収集が難しい場合も多いのではないでしょうか。
また、素早く情報をキャッチアップするには、素早くかつ正しく解釈するための金融知識も必要となってきます。
投資の学習に時間を割きづらい人にとっては、そぐわない投資スタイルと言えるのではないでしょうか。
金融知識が乏しい中、計画を伴わず短期志向な投資をしていると、無計画に値動きの激しい資産を買い、状況が呑み込めないまま日々の値動きに一喜一憂してしまうという状況にも陥りかねません。