【厚生年金】意外と多い「月10万円未満」の割合は？年金だけの生活は困難か厚生労働省「令和２年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」からわかる事実

老後、いくらで生活できるのだろうかと考える方は多いでしょう。

そこで参考にしたいのが、現代のシニアの年金受給額。

一体いくら受給している人が多いのか、その現実を知ることは老後を考える第一歩です。

自営業や専業主婦の方が加入する「国民年金」は決まった金額を払いますが、会社員や公務員などが加入する「厚生年金」は収入に応じて支払う保険料が異なります。その分、将来の受給額も異なるもの。

今回は厚生年金について、男女別に月10万円未満受給する人の割合をみていきます。

1. 【厚生年金】全体のひと月の平均は約14万円

今回は厚生労働省の「令和２年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、まずは厚生年金の平均月額を確認しましょう。

出所：厚生労働省「令和２年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」

〈全体〉平均年金月額：14万4366円

※国民年金の金額を含む

全体平均で見れば約14万円です。約14万円でも、生活するには厳しい印象がありますね。

厚生年金は男女差がみられ、男性平均は約16万円、女性平均は約10万円です。

育児や介護で離職したり、男性に比べれば収入が少ない女性は「月10万円」が平均なのです。