4. 【厚生年金】年金だけでの生活は難しい
厚生年金でも「月10万円未満」は男性で約1割、女性はおよそ半分でした。
老後は現役時代よりは仕事を辞める分、お金がかからない印象があるかもしれません。自炊をしたり、家庭菜園をしたりと生活を工夫する余裕も生まれますが、年齢を重ねていくと持病をかかえたり、介護の必要性が出たりという場合もあります。
病気やケガなどをすれば、現役時代と同じように、もしくはそれ以上にお金がかかってしまう場合もあるでしょう。
万が一の時の不安を抱えながら生活するのは苦しいところもありますよね。特に女性は月10万円未満が普通です。老後に備えて、早め早めの準備が求められるでしょう。
公的年金が少ない場合には、個人年金保険やiDeCoなど私的年金で準備する方法もあります。長く働く方法を考えたり、貯蓄に運用を取り入れたりするのも一つ。
ただどれもリスクはあり、何が合うかは個々人異なります。年金だけでの生活は難しいからこそ、ご自身に合った方法について情報収集しましょう。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。