5. 厚生年金と国民年金に続く「第3の年金」を

ここまで、厚生年金と国民年金の受給額をみてきました。厚生年金は、加入期間や給与で金額に大きく差が出ることがわかりました。

たとえば、夫婦ともに会社員なら、厚生年金を受給することができるでしょう。その場合、比較的余裕のある老後の生活を過ごせるかもしれません。

一方、夫婦共に自営業などで国民年金のみを受給する場合は、老後の生活が少し不安になるでしょう。

現役時代のうちから、年金をいくら受給できそうかを把握しておきましょう。受給額はねんきんネットなどで確認できます。

受給額を見て心配になったなら、老後資金の準備を今からしていくことをおすすめします。

超低金利時代の今日、銀行預金だけでは大きく貯蓄を増やすことは難しいでしょう。公的年金だけに頼らず、自力で老後資金を準備していく発想が重要です。たとえば、iDeCoは将来の年金を準備することができる制度です。

iDeCoは掛金が全額所得控除の対象であるうえに、運用益に所得税がかからないといった特徴があります。

人生100年時代の今日、豊かな老後生活を手に入れるためにも、まずはご自身のマネープランをじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

参考資料

齊藤 慧