2022年1月21日、厚生労働省が2022年度の年金額改定について発表しました。年金額は0.4%の引き下げ。昨年に引き続いて2年連続のマイナスとなりました。
発表によると、「標準的な夫婦※」の年金額は、月額で21万9593 円ということです。
※平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43.9 万円)で 40 年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
モデル世帯では21.9万円となった年金。では夫婦世帯とシングル世帯では変わるのでしょうか。家族の構成ごとに確認していきましょう。
【注目記事】「年金」本当はみんな月平均いくらもらっているのか。厚生年金と国民年金ごとに確認
1. まずは年金制度の基本を確認
日本の年金制度は、2階建ての構造をしています。
1階部分の国民年金には、日本国内に住むすべての20歳から60歳の人が加入します。保険料は定額で、2021年度は1万6610円、2022年度は1万6590 円、2023年度は1万6520円になることが決まっています。
20歳から60歳の40年間すべて保険料を納付すれば「満額」が受け取れ、納付期間が足りない場合はその分を満額から差し引くしくみです。
2階部分の厚生年金は、会社員や公務員等が上乗せして加入します。年金は報酬比例なので、現役時代の収入や加入年数によってもらえる年金額が変わります。