日経平均株価の今週の予想。米長期金利への警戒続く。

今週の展開はどうなるでしょうか。

米国では決算シーズンに突入しました。

通常であれば好業績を期待し、買いが広がるところですが、現状はあまり勢いがありません。

米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締め策を加速させるとの見通しで、米長期金利上昇への警戒感から投資家心理が後退しています。

高インフレ傾向も懸念されるところです。

日本企業にとって心配なのは、およそ20年ぶりといえるほど、円安・ドル高が進んでいることです。

日銀の黒田東彦総裁は「円安は日本経済にプラス」とコメントしています。

日本は自動車など輸出関連企業が多いからというのがその理由ですが、一方で、内需の企業にとっては原材料や製品を輸入する際に割高となり、経営にインパクトを与えます。

実際に、原油価格上昇などにともない、利益の見通しを下方修正している企業もあります。

また、原材料高の影響で、値上げをする企業も出ています。

そうなると、消費が冷え込む恐れもあります。

2022年4月22日には航空各社がゴールデンウイーク(GW)の予約状況を発表します。

アフターコロナを見越した需要回復に期待したいところですが、円安により日本人出国者の伸びが鈍化することも想定されます。

22日には3月の消費者物価指数(総務省)も発表されます。