日経平均株価のテクニカル分析
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。
先週は、ローソク足の実体が25日移動平均線付近で下げ止まっており、ここからの戻りが期待されました。
注目すべきポイントはその後、75日線を回復できるかどうかといったところでしたが、実際には週初から25日線を割ってしまう動きとなりました。
その後は25日線を回復したものの、75日線付近で上値を押さえられました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。
チャートの形はそれほど悪くありません。
先週、25日線を割ったものの、2万6000円に近付くと押し目買いに入る投資家が多いことが感じられました。
終値ベースでも2万7000円を回復しました。
今週はこの2万7000円台を維持できるかどうかに注目です。
すぐ上に75日線も控えています。
75日線を奪回し、心理的節目となる2万8000円、さらに直近の戻り高値である3月25日の高値(2万8338円)を回復できれば、目線を上に持つことができるでしょう。
3万円も視野に入ってきます。
逆に、ここから再度調整があるとすれば、直近の押し安値である4月12日の安値が目印になるでしょう。
ここを割り込むと、2022年3月25日の高値を始点とする短期的な下降トレンドが形成されてしまいます。
ただし、このあたりまで下がると押し目買いも入りやすいところです。
しばらくもみ合うことも考えられます。まずは今週、75日線を回復できるかどうかがポイントです。
下原 一晃