新年度が始まり半月が経ちました。

少しずつ生活が落ち着いたという方もいるでしょう。

勤労世帯の方は、日頃から貯蓄に対して敏感になっているかもしれません。「貯めなきゃいけないのは分かっているけどなかなか節約できない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

ここではみんなの「貯蓄額の実態」を見ていきます。一般的に「貯蓄額の平均」には年金受給者など高齢者が含まれることが多く、実態をつかみにくいものです。

そこで今回は、「働いている世帯」に限定して貯蓄額をご紹介します。妻の就業別・収入別にも見ることで、より実態を深掘りしていきましょう。

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働き世帯の「貯蓄額平均」はいくらか

まずは勤労世帯の全体の貯蓄額平均を確認しましょう。

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)第8-9表」より、平均値を見ていきます。

夫のみ有業世帯:1488万円

  • うち夫婦のみ世帯:2052万円
  • うち夫婦と未婚の子供1人の世帯:1318万円
  • うち夫婦と未婚の子供2人の世帯:1096万円

夫婦共働き世帯※:1304万円

  • うち夫婦のみ世帯:1538万円
  • うち夫婦と未婚の子供1人の世帯:1264万円
  • うち夫婦と未婚の子供2人の世帯:1109万円

※勤労者は夫婦のみの場合(祖父母等と同居しない核家族など)

共働き世帯と専業主婦世帯に共通して、貯蓄額は世帯員が少ないほどに高くなります。

子どもがいるとなかなか貯蓄に回せない現状がうかがえますね。

また共働き世帯よりも専業主婦世帯の方が貯蓄額は大きくなっています。

共働き世帯の平均年収が811万円、専業主婦世帯の平均年収が677万円ということから、必ずしも年収と貯蓄額は一致しないようです。