双子あるある「一時預かり費用が莫大に」

同じくBさんは、病院を受診するときにも痛い出費を経験しました。

最寄りの小児科は土足厳禁です。しかし首や腰のすわらない赤ちゃんを2人連れて行こうとすると、ベビーカーが必須となります。

頼る人がいないBさんは双子を連れて病院に行くことができなかったため、どうしても受診する必要があるときは地域の一時預かり施設に1人を預け、1人を連れて受診していたそうです。

利用料がかかるので痛い出費ですが、「当時はそれ以外の方法がなかった」と教えてくれました。

しかし2人とも熱があるときには一時預かりも利用できないので、1歳前後くらいからは抱っこ&おんぶで受診していたそうです。

またCさんは地方都市で双子育児をしていますが、都内と違い子育てサービスがまだまだ充実しているとは言いにくい地域でした。ベビーカーで入れる施設も限られ、駅にエレベーターはありません。

早産として産んだ双子は、1ヵ月ごとにフォローアップ検診が必須でした。しかし自宅からは離れた大きい病院で出産したため、車の免許がないCさんは電車で通わないといけなかったのです。

最寄りの駅にエレベーターはありません。赤ちゃん一人なら抱っこ紐で階段を登れますが、首のすわらない2人を抱っこするわけにもいかず、電車に乗れなかったのです。

そこで地域の一時預かり施設を利用し、1人が受診している間に1人を預かってもらい、また電車で帰ってきて交代し、もう1人を連れて受診へ…という体制を取りました。

一人当たり1000円以上の利用料が取られますが、仕方のない出費だったそうです。