街で双子ベビーカーとすれ違うと、思わず見てしまう方もいるでしょう。

「大変そう」「お金がかかりそう」というイメージのある双子育児ですが、経験者に話を聞くと意外な出費が続々と出てきました。

「双子」と一括りにしなくても、家庭環境や居住地で個々に異なるのが育児費用。しかし「もし双子じゃなかったらかからなかったのに…」という出費はいろいろあるみたいです。

早速見ていきましょう。

双子は出産前から痛い出費が

都内に住むAさんは、初めての妊娠が双子でした。晩婚だったので友達に先輩ママが多かったものの、次第に「教えてもらう話と違う!」と気づくように。

例えば「妊娠5ヵ月を過ぎればつわりも楽になるし、安定期になれば旅行もできるよ」と言われていたのに、一向に安定期が来ません。

双子妊娠はリスクが高いので、そもそも「安定期」という概念がないのです。しかも何も問題がなくても、出産予定日の1~2ヵ月前から「管理入院」をさせる病院が多いもの。

Aさんも出産2ヵ月前から管理入院になったため、医療費がかなりかかりました。

妊娠自体は経過も良く恵まれていましたが、「もし双子じゃなければ管理入院の必要はなかったのに」と思ってしまったそうです。

ちなみに医療費には公的医療保険のおかげで上限があります。Aさんの場合は「8万100円+(総医療費-26万7000円)×1%」で計算された金額が上限になるものの、保険適用外の雑費や食事代などがもろもろかかりました。

出所:厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」

結局2ヵ月超の入院で、出産費用以外に約20万円の医療費がかかったそうです。