部長は「過去の成功」を大切にする? しない?
――では「仕事で成果を出した、出さない」という点で違いはあるのですか?
「もちろん『仕事ができるか』は見られますよ。バランスよく企画を推進して成果を上げているか。会社だけではなく世のために働く気持ちがあるか。要は『こいつに預けて大丈夫?』というところですね。でも実際には、部長になると過去の栄光なんて、まったく意味がありません」
――と、おっしゃいますと?
「過去の栄光というより過去の成功体験と言うほうが正しいかもしれません。いつも同じパターンで成功できるとは限らないでしょう? 他の意見や方法を受け入れる柔軟性はとても大切なんです。業績や会社の将来にも影響しますから、選ぶ側も真剣に見極めるところです」