「小1の壁」エピソード3つ

実際に「小1の壁」を経験した人たちの声を集めてみました。

<ケース1>

小学校入学を期に正社員での就業を考えていたが、学童は18時まで、朝の旗振り当番は8時まで、下校時の見守り当番は15~17時で、正社員の就業時間と合わず難しい。入社できたとしてもすぐに時短は取りづらい。

また、小学1年生のうちは登校渋りや一人での登下校、留守番などに不安があり、さらに宿題を見たり、持ち物の準備などの負担も大きく、就職活動を延期した。

<ケース2>

朝の旗振り当番と下校時の見守り当番は、子連れでは危ないとの理由で避けるように言われている。しかし、夫は早朝出勤、実家は遠方のため頼れない。

周囲で協力し合うように言われているが、引っ越ししたばかりで知り合いもいない。下の子どもは2歳と生後1ヵ月。結局相談して、車を近くに止めて待たせたり、抱っこやベビーカーでしのいだ。

<ケース3>

出産を期に仕事を辞め、しばらく専業主婦でいたが、子どもが小学校にあがることでパートの仕事を探した。

学童は基本17時まででそこからは延長料金がかかる。パートの時給を考えると延長は利用できない。17時までに迎えに行くには16時で終わる仕事を探さなくてはならず、なかなか見つからない。

また、学童はフルタイム勤務の人を優先するため、利用できるか不安があった。結局、パートの仕事は見つかり、学童も利用できたが、夏休み中のお弁当持参や子どもが行きたがらなくなったことで、1年経たずに辞めてしまった。