本当に皮肉が含まれる?京ことばの誤解

「ピアノうまくなりましたね」と同じような表現として、「ぶぶ漬けを召し上がりますか?」という有名フレーズもあります。

ぶぶ漬けの例

出所:kai keisuke/shutterstock.com

ぶぶ漬けとは「お茶漬け」のことで、料理を楽しんだ最後に締めとして出されるものです。

もし友達の家でご馳走になったときや、長居したお店などで上記のフレーズを言われたときは、「長居してすみません。そろそろ帰ります」というのが正解のようです。

これは京都やその周辺の地域では有名なフレーズで、半分以上がネタとして使われます。

少なくとも今の若い方たちは、このような表現をしないでしょう。

おわりに

いくつかの京都人の表現をご紹介しました。皮肉を含んでいると誤解されがちな京ことばですが、京都人の特徴は言葉を発する方よりも聞き手にあるように筆者は考えます。

つまり「相手の言葉から本音を推し量る」のが京都人の県民性ではないかということです。

言葉どおりに受け取るのではなく、そこに伝えたいことが含まれていないか?と常に考えているイメージなので、実際には空振りすることも少なくありません。

県民性といっても京都の人全員にあてはまるわけではなく、京都の地域によっても違いますし、京都の中でもざっくばらんな人はたくさんいます。

それでも「ピアノ」「ぶぶ漬け」ネタはいつまでも語り継がれるのが面白いところ。

コロナ禍で観光の足は遠のいていますが、機会があればぜひ「はんなり京ことば」に触れてみてはいかがでしょうか。

参考資料

太田 彩子