まとめにかえて

「年収600万円世帯」について、1997年からの推移や貯蓄額、負債額について確認していきました。

実際には家族の構成や子どもの年齢、居住地などにより実情はさまざまであることが予想されます。

特に負債額については、住宅を購入したばかりの方は「こんなに少なくない」と感じた方も多いでしょう。

個人によって貯蓄事情はさまざまです。

ただし今後の人生において資産を築くことを考えれば、多くの人に預貯金以外の備えが有効になるといえます。

低金利が続く日本では預貯金に利息がつかず、平均年収もなかなかあがりません。資産を増やすためには、資産運用などでお金を増やすことも選択肢に入れる必要があるでしょう。

まだまだ日本において投資の文化が浸透しているとは言えませんが、2022年4月からは高校の家庭科でも資産形成の授業が始まりました。

高校生が金融リテラシーを高めていくこれからの時代。大人もしっかり学ぶ時代が来たのではないでしょうか。

参考資料

太田 彩子