新年度がスタートし、自分のキャリアと向き合う方も多い季節となりました。

年収600万円というと、どのようなイメージを持たれるでしょうか。

ざっくり計算すると、年収600万円の方は手取りで450万円ほどになります。ボーナスも月平均に含めると、月の手取りはおよそ37.5万円程度になりますね。
    
「年収600万円以上」の世帯は、23年前より5%も減っているというデータがあります。

「年収600万円」世帯について、その割合や貯蓄額などさまざまな切り口から調査してみましょう。

日本で年収600万円台は6.5%だけ

まずは国税庁の「令和2(2020)年分 民間給与実態統計調査」から、日本の給与所得者における年収分布を確認します。

【出典】国税庁 「令和2(2020)年分 民間給与実態統計調査」

 調査によると、年収600万円超700万円以下の割合はたった6.5%です。

「600万円以上」に範囲を広げても20.1%。約2割しか600万円の壁を超えていないことがわかります。

男女別に確認すると、男性の約30%に対して女性は約6%です。女性は非正規として働くことも多く、平均ベースでみると男性よりも給与が低い傾向にあります。