自己肯定感とは、文字通り「良い面も悪い面もありのままの自分を肯定する感覚」のことです。
肯定という言葉にプラスな印象を受けますが、ありのままの自分のため短所や弱点、苦手なことや失敗も受け入れることになります。これがなかなかできない方は意外と多いのではないでしょうか。
筆者は以前証券会社に勤務していましたが、顧客と触れ合う中で自己肯定感とお金には関係があると感じました。
お金を「稼ぐ」のも、「使う」のも、上手な人ほど自己肯定感が高いのです。
なかなか侮れない、お金と自己肯定感の関係について見ていきましょう。
仕事を面白がって、自然と稼ぐ
証券会社で出会った富裕層と呼ばれる方は、当然ですが「稼ぐ力」があります。
顧客の話を聞くなかで仕事について楽しんでいるだけでなく、もう少し仕事に入り込み、面白がっている方が多い印象を受けました。
そもそも仕事は数え切れないほどの種類があり、その中で自分に合ったものを選ぶには、自己を理解できていなければ難しいものです。
自分は何を好きで、やりがいを感じ、飽きることなく続けることができるのか。
自分の長所を発揮できる環境はどんな場所か。
逆に自分の短所はどこで、どんなことが苦手で、気持ちがのらないのか。
就活の面接では長所や短所を聞かれることが多いですが、ほんとうの意味で自身について理解していなければ、自分に合わない業種や職種、職場を選んでしまうでしょう。
自己肯定感が高いからこそ自分に合った仕事を選び、また前向き、かつ積極的に仕事を続けていけるともいえます。
自己肯定感が低ければ自身を受け止めきれていないため、合わない仕事を選んでしまう可能性も高くなるでしょう。そうすると仕事に対してネガティブな印象を抱いたり、学ぶ、挑戦するといった意欲がわきにくくなります。
とはいえ、周囲の意見に振り回されてしまえば、転職も難しくなります。
逆に自分に合わない職種であっても、認めることができずに無理をしてでも固執してしまう場合もあるでしょう。
稼げるようになるには能力やコミュニケーション力等だけでなく、自己肯定感も影響しているように感じます。