心理的節目となる2万6000円を回復
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。
前週は陰線と陽線が交互に出るような方向感の定まらない動きでした。
先週は週初14日に、上ヒゲの長いローソク足になったことから、今週も上値が重い展開になるのかと予想されました。
15日には窓をあけて下落して寄り付くものの、その後は陽線となりました。
16日には窓をあけて上昇して寄り付くと、さらに陽線となりました。
17日には再度窓をあけて上昇して寄り付き、大きく上昇。
週末にかけても陽線となりました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。
チャートの形がよくない状況が続いていましたが、先週、一気にそれを打開するような動きとなりました。
直近の押し安値である1月27日の安値(2万6044円)、2月24日の安値(2万5775円)を回復。
さらに、心理的な節目となる2万6000円も突破。25日移動平均線も回復しました。
足元では、1月15日の高値(2万9388円)を始点とする短期的な下降トレンドとなっていましたが、そのチャネルの上限も超えました。
短期的には目線を上に持っていいでしょう。
上値メドとしては、直近の戻り高値である2月10日の高値(2万7880円)あたりになります。
このあたりは75日線とも重なっているため、抜けるのにややパワーがかかるかもしれませんが、抜けてしまうと、下値サポートラインに転じることが期待されます。
下原 一晃