土作りの時期は?
野菜の種まき、あるいは苗の植え込みをする約1ヵ月前に土作りを開始します。家庭菜園の土には堆肥や肥料、土壌の酸度調節をするため、苦土石灰をすき込むことが必要です。
まだ土の状態が安定しないうちに野菜苗を植え込むと、苗に影響をおよぼしてしまうかもしれません。1ヵ月ほどすると土がよい状態になるので、土作りは早めに完了しておきましょう。
土作りの方法・手順は?
土を掘り起こす
シャベルで20~30センチほど掘り起こします。その際、上層と下層の土を入れ替えるように掘り起こすのがポイント。地中から石や以前に植えていた植物の古い根などが出てきたら取り除きましょう。
土を耕す
掘り起こした土をフカフカになるように耕しましょう。土の中に酸素が十分取り込まれ、野菜の根に酸素が行き渡り呼吸しやすくなります。また土の粒子の間にすき間が生まれ、土の通気性や保水性を高めるのに効果的です。
土の酸度を調節する
野菜は種類によって異なりますが、一般的に弱酸性~中性の土を好むとされています。
酸性雨が降る日本ではほとんどの土壌が酸性。酸度測定剤で計測しながら、アルカリ性の苦土石灰をすき込んで中性~アルカリ性に傾けておきましょう。
苦土石灰はアンモニアガスを発生するので、土作りをしたあと1ヵ月程度土を寝かせると安心です。
堆肥を施す
苦土石灰を施した場合は1週間ほど期間をあけてから堆肥をすき込みましょう。牛フンなど有機質の堆肥は土壌をフカフカにして、保水性や排水性、通気性を高めます。
土の中の微生物を増やし野菜の生育を促す堆肥は、家庭菜園の土作りには欠かせません。