日に日に暖かくなり、山や野原にもさまざまな山野草が咲きだす季節。可憐で清楚な花姿の山野草は春の訪れをいち早く知らせてくれます。

山野草はコツを知れば自宅の庭でも栽培できる植物。

今回は山野草の育て方のコツ、オススメの種類を紹介します。

可憐で清楚な山野草、育て方は?

山野草には珍しい種もあり、育てるのが難しそうと思われがち。しかし、コツを知れば自宅でも栽培することができます。種類によって異なりますが、ここでは山野草の一般的な育て方を解説します。

用土

山野草は水はけのよい土を好みます。用土として市販されている山野草培養土を使うと便利です。自分で作る場合は、赤玉土5:鹿沼土3:軽石2の割合でブレンドしましょう。腐葉土は水もちがよくなるので使用しません。

日当たり

山野草は山林に生息する植物なので、強い直射日光は苦手。まったく光が当たらないのも生育に悪影響を及ぼします。

地植えにする場合は落葉樹の根元など、木漏れ日の当たる半日陰が最適です。鉢植えは夏の間、軒下などに移動して強い日差しを避けましょう。

気温

著者撮影

山野草は耐暑性が弱い植物ですが、気温が高くても土の温度を低く保てれば夏越しも可能です。地植えの場合は遮光ネットを掛けたり、腐葉土で株を軽くおおったりして、地温の上昇を防ぎましょう。

初心者は季節ごとに鉢ごと移動できる鉢植えがオススメ。土を入れた発泡スチロールの箱に鉢ごと埋めて二重鉢にしたり、ブロックなどの上に鉢を置いたりして、遮熱するとよいでしょう。