「最低日常生活費」は月額平均22.1万円

実際に老後の生活は月いくらでしょうか。

生命保険文化センターによると、夫婦2人で老後生活を送る場合の「最低日常生活費」は月額で平均22万1000円。

「最低日常生活費」と「ゆとりのための上乗せ額」を合計した「ゆとりある老後生活費」は、平均で36万1000万円です。

ゆとりといっても、その内容は旅行や趣味、身内との付き合いや耐久消費財の買い替えなど。私たちが思っているゆとりではなく、日常生活で必要な金額です。

先ほどの年金額を見れば、70~74歳は厚生年金が14万5705円、国民年金が5万7010円。会社員と専業主婦の妻の場合、合計約20万円で最低日常生活費には届きません。

もちろん国民年金のみの夫婦やおひとりさまなど、ご家庭により状況はさまざまです。居住形態や交通費によっても生活費は変わるでしょう。

ただ年金のみでは一般的な家庭でも、最低日常生活費で約2万円不足します。30年間で約720万円。

それ以外に病気や介護、リフォームの必要性があったり、セカンドライフを楽しみたかったりすればプラスで貯蓄が必要になります。