学童保育以外の「小1の壁」
学童保育を理由としない「小1の壁」もあります。
新たな生活習慣に慣れるまでは、宿題や持ち物のフォローが必須です。仕事帰りにこれらをこなすのは、正直骨が折れる家庭も多いでしょう。
加えて、小学校では平日の行事もたくさんあります。もしPTAの役員が当たれば、そちらの活動が平日に加わることも。
さらに、小学校によっては「旗振り当番」「登下校見守り」など、登校班を見守る活動が定期的に回ってきます。
子どもの安全を守る大切な活動とはいえ、その度に遅刻や早退の申請をすることに、心苦しく感じる方もいます。
まとめにかえて
小1の壁について、その背景となる要因や実態についてまとめてきました。
働く子育て世帯を支える制度はどんどん充実している一方で、キャリアを諦める人が一定数いるのも事実です。
困難を抱える原因は、国の制度だけにとどまらず社会や地域、会社にも存在します。複雑に絡み合うため、すぐに解決するのは難しいでしょう。
しかし、制度を正しく知ることは重要です。母親だけでなく、もちろん父親の会社の時短制度や時間休、テレワークの制度なども確認しておきたいですね。
一方で、個人で解決するには限界があることも事実です。今後も子育てがしやすい社会になるように、もっと議論が進むべきであると考えられます。
参考資料
太田 彩子