【事例2】小1の壁で退職を決意したパート勤めのBさん
Bさんには年長と年中の2人の子どもがおり、出産後はパートとして働いていました。
子どもが手を離れる小学校入学のタイミングで、正社員を目指すつもりで職場とも話が進んでいました。
しかし年長の秋になり、学童保育の案内を見てその実情を初めて知ります。
まず、住んでいた地域では学童保育の待機児童が深刻で、各自の得点で審査されます。パートの場合は正社員よりも点数が低く、不利なことがわかりました。
しかし正社員としてフルタイムになれば、今度は学童の送迎に間に合いません。
そのためパート勤めのまま応募しようとしましたが、その料金の高さにも驚きました。翌年に下の子どもも入れようとすると、パート月給の半分以上が学童保育代で消えてしまいます。
扶養内パートをしながら学童を利用することに抵抗を感じ、退職して数年後に違うパートを探すことにしたのです。
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)