少しずつ春の陽気を感じる季節になりました。花屋の店先やご近所の庭先で、ふんわりとした鮮やかなイエローの「ミモザ」を見かける機会も増えたのではないでしょうか。
ミモザはお庭をパッと明るく彩ってくれそうな、鮮やかでおしゃれな花が咲く花木。そのため、シンボルツリーとして植えたら素敵だろうなと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、成長が早く、とても大きくなる樹木でもあります。
そこで今回は、代表的なミモザの種類と、大きさをコントロールしながら楽しむ育て方のコツをご紹介します。少し手はかかりますが、品種選びや育て方を工夫すれば、限られたスペースでも毎年花を楽しむことができますよ。
1. ミモザとは?
ミモザは早春に鮮やかな黄色のふわふわとした花を咲かせる常緑高木。切り花やリース、スワッグなどの材料としても使われる花木です。
ヨーロッパではフサアカシアのことを「ミモザ」と呼びますが、日本では黄色い花が咲くアカシアの仲間を総称して「ミモザ」と呼んでいます。
そのため、日本で「ミモザ(アカシア)」と呼ぶ樹木には非常に多くの種類があり、葉の形や色、成長のスピード、最終樹高もそれぞれ異なります。この記事では、代表的な4種類のミモザをご紹介します。
2. 代表的なミモザの種類4選
2.1 ギンヨウアカシア
ギンヨウアカシアは日本の気候でも比較的育てやすく、最大樹高が5~8mとフサアカシアよりもコンパクトなため、園芸店でよく見かけるミモザです。
名前の通り、少し白みがかった小ぶりなシルバーリーフがとても美しく、花が咲いていない時期でもカラーリーフとしてお庭をおしゃれに演出してくれます。
ギンヨウアカシア プルプレアは新芽が赤紫色で、少しだけ赤みを帯びた黄色い花が咲く姿が個性的。一般的なギンヨウアカシアよりもさらにコンパクトにまとまるため、比較的育てやすいミモザです。
※参考価格:1,500円~4,000円前後(5号鉢)
2.2 パールアカシア(真珠葉アカシア)
滑らかな質感の葉と、比較的大きめで鮮やかな黄色の花とのコントラストが美しい、パールアカシア。ユーカリのような、丸みを帯びたビロード状の葉がおしゃれです。
最大樹高は3~5m程度。樹形がまとまりやすいため比較的剪定しやすく、省スペースでの鉢植え栽培にも適しているのが嬉しいポイントです。
※参考価格:2,500円~5,000円前後(5号鉢)
2.3 三角葉アカシア
名前の通り、ユニークで個性的な三角形の葉を持つ三角葉アカシア。枝に沿って這うように葉がつき、シャープなシルエットを描くため、モダンで洗練された雰囲気を演出したい方におすすめです。
ミモザの中では成長が比較的ゆっくりで、最大樹高も2~4m程度と小さめ。樹形が乱れにくいため、初心者でも大きさをコントロールしやすいのが嬉しいポイントです。
※参考価格:2,000円~4,500円前後(5号鉢)
2.4 フサアカシア
先述したように、ヨーロッパで「ミモザ」と言えば、このフサアカシア。ふんわりと大きく広がるグリーンの葉が特徴的です。最大樹高は10~15mにもなる高木のため、省スペースでの栽培には向いていません。
※参考価格:1,500円~3,000円前後(5号鉢)
他にも、ヤナギのような葉としなやかに伸びる枝が特徴の「ブリスベン」、オリーブのような葉の「ブルーブッシュ」、矮性でクリーム色の花が咲く「テレサ」など、たくさんの種類があります。
3. 鉢植えで叶える「大きさをキープする育て方」のコツ
3.1 鉢植えで根の広がりを制限する
ミモザは地植えにするとあっという間に大きく成長するため、小さな庭やベランダでコンパクトに楽しむなら「鉢植え」で管理するのが最大のコツです。
鉢の中で根が広がる範囲を制限することで生育スピードが抑えられ、樹高が高くなりすぎるのを自然に抑えることができます。
3.2 花が終わったらすぐに「強剪定」をする
ミモザ栽培で最も大切なのが、花が咲き終わった直後(4月〜5月頃)の剪定です。 ミモザは1年で1m以上伸びることも珍しくありません。
「ちょっと切りすぎかな?」と思うくらい大胆に、枝を短く切り戻しましょう。ミモザは夏以降に来年咲く花の芽(花芽)を作るため、遅い時期に枝を切ってしまうと翌年の花が咲かなくなる原因になります。
花が咲いているミモザの枝でリースやスワッグをつくりたい方は、花が咲いているうちに収穫を兼ねて剪定を行うのもおすすめです。
3.3 支柱でしっかりサポートする
ミモザは成長が早いため、幹が細くて柔らかいという弱点があり、強風が吹くとポッキリ折れてしまうことがあります。植え付け時にしっかりとした支柱を立て、成長に合わせて支えてあげましょう。
4. 小さな庭でも、憧れのミモザで明るい春庭に
今回は、春の訪れを感じさせる憧れの花木「ミモザ」について、代表的な4つの種類と、コンパクトに育てるためのコツをご紹介しました。
成長が早く、大きくなりやすいミモザですが、なるべく最大樹高が低く成長速度が穏やかな品種を選び、鉢植えで剪定を行いながら管理することでコンパクトな姿をキープできます。
葉の形や質感など、それぞれに違った魅力を持つ品種の中から、お好みのテイストに合うものを選んでみてください。今の時期は、ちょうど苗木が園芸店に並び始めるタイミングです。ご自宅に、春らしい明るいイエローを取り入れてみませんか?
5. 【ガーデニング豆知識】植木鉢の号数とサイズ一覧
さいごに、植木鉢の号数とサイズも確認しておきましょう。
植木鉢のサイズは直径3㎝刻みです。
- 3号鉢…直径9㎝
- 3.5号鉢…直径10.5㎝
- 4号鉢…直径12㎝
- 5号鉢…直径15㎝
- 6号鉢…直径18㎝
これより大きな鉢も、鉢の号数×3が直径です。
植物に対して植木鉢のサイズが小さすぎると根が詰まり、水や肥料を吸収しづらくなってしまいます。反対に鉢サイズが大きすぎると鉢内の水が乾きにくくなり、根腐れやコバエ発生の原因に。
ミモザは1~2年に1度植え替えが必要です。その際は、元の鉢サイズよりも2号大きいサイズの鉢に植え替えるとよいでしょう。
6. こちらの記事もおすすめ!
6.1 狭い庭や玄関先で毎年花が楽しめる「小さめ低木」
【狭い庭や玄関先に植える木】毎年花が楽しめる「おしゃれな小さめ低木」6選!日陰に強い植物も
こちらの記事では、玄関先や狭い庭でも地植えできて毎年花を咲かせてくれる、小さめ低木を紹介しています。
あまり大きくならないので圧迫感がなく、省スペースでも安心して楽しめます。初心者さんやお忙しい方でも管理しやすく、季節を感じられるおしゃれな低木が欲しい方におすすめです。
6.2 日陰の狭い庭に地植えできる、ほぼ手入れいらずな目隠し常緑樹
【日陰に植える目隠し常緑樹】おしゃれで「ほぼ手入れいらず」な庭木3選!狭い庭OKでローメンテ
こちらの記事では、リビングや水回りの窓近くに植えてさりげなく視界を遮れる目隠し常緑樹をご紹介しています。
日陰や病虫害に強く、成長ゆっくりなので、狭い場所でもほぼ手入れ不要。初心者さんやお忙しい方でも管理しやすい庭木を厳選していますので、目隠し常緑樹が欲しい方は参考にしてみてくださいね。









