バルチック海運指数も13年ぶりの高水準に到達
ではなぜ、この上昇は起こったのでしょうか。
ひとつ要因として考えられるのは、海運会社の業績を占うとされる「バルチック海運指数」の上昇です。
バルチック海運指数とは、英バルチック海運取引所が発表する外航不定期船の運賃指数です。
平たく言ってしまえば、海運会社にとっての「単価」の変動を表すものです。
この指数は、2021年9月に13年超ぶりの高水準をマークしました。
つまり、「運賃指数が13年ぶりの高水準となったため、収益拡大への期待から、商船三井の株価も同様に大きく上昇した」と言えるのではないでしょうか。
近年、各国の経済活動が徐々に盛り返す中、中国を中心に資源需要も回復しつつあります。
こうしたことを背景に、海運サービスの受給もひっ迫したのかもしれません。