JTの株主優待のリターンはいくらか
JTは、株主にグループ商品の利用を通じてグループ事業を理解してもらうため、株主優待を実施しています。
なお、次回(2023年)の株主優待商品の発送をもって、株主優待制度を廃止する計画が示されています。
現行の株主優待は、12月31日基準日の株主の中から、株式100株(1単元)以上を1年以上継続保有している株主に対し、12月31日現在の株式保有数に応じて以下相当額の商品を提供するという内容です。
- 100株以上200株未満保有の株主:2500円相当
- 200株以上1000株未満保有の株主:4500円相当
- 1000株以上2000株未満保有の株主:7000円相当
- 2000株以上保有の株主:13500円相当
なお、JTの場合「株式100株以上を1年以上継続保有」とは、同一株主番号で2020年12月31日、2021年3月31日、6月30日、9月30日、12月31日現在の株主名簿に記載または記録されており、そのすべての時点での保有株式数が100株以上であることが条件となります。
そのため、今回の検証のケースでは優待はもらえないこととなります。
JTのトータル・リターンはいくらか
2021年2月25日の始値は1928円で、2022年2月24日の終値は2191.5円でした。
株価変動による値上がり益は263.5円でした。
配当金が140円ですのでトータル・リターンは403.5円となり、リターンは20.9%となりました。
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社し、現在はメディア事業部・メディアグロース企画推進室マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
新潟県立新津高等学校を経て、2013年に慶応義塾大学商学部を卒業。学部では、岡本大輔研究会にて企業評価論、計量経営学を専攻していた。
最終更新日:2023/11/03