年収の目標と掲げられることの多い1000万円。さらに高みを目指せば、年収が1億円を超える人も一定数います。

そんな年収ごとに「満足度」を調査したのが、内閣府による「満足度・生活の質に関する調査」です。同調査から、年収と満足度の意外な関係が見えてきました。

今回は「年収1000万円」と「年収1億円」について、人数や割合、満足度などさまざまな切り口から眺めてみます。

それぞれの実情を確認してみましょう。

「年収1000万円」と「年収1億円」それぞれの人数を確認

国税庁の「令和元年度統計年報」を参考に、「年収1000万円以上年収1200万円以下」と「年収1億円以上2億円以下」の割合を見てみましょう。

年収1000万円以上年収1200万円以下

年収1000万円以上年収1200万円以下で税の申告をした人は、全2203万2084人のうち34万5637人でした。割合にすると約1.6%です。

また青色申告者の割合をみると、全547万8042人のうち11万5038人なので、約2.1%であることがわかります。

年収1億円以上2億円以下

1億円以上2億円未満の申告をした人は1万6213人です。全体が2203万2084人なので、割合にすると約0.07%であることがわかります。

また青色申告をした人を見ると、全547万8042人のうち、8831人。わずか約0.2%です。

給与所得者でも青色申告者でも、年収1000万円や1億円近辺の人は、どちらも少数であることがわかります。