年金を増やすポイント
ここからは。年金を増やすポイントについて解説していきます。
1.現役時代は厚生年金受給者になれる環境を選ぶ
実は、勤務先の事業所が一定の条件を満たせば、パートタイマーやアルバイトなどの短時間勤務でも、厚生年金受給者の対象となります。
令和4年10月からはこの適用条件が拡大するため、短時間勤務でも厚生年金にさらに入りやすくなるのです。
そのため、現役時代はなるべく将来厚生年金がもらえる環境で働くことをおすすめします。
2.年金受取を繰り下げして年金額を増やす
年金は65歳から受け取りを開始するのが一般的ですが、受け取り年齢を繰り下げることで将来受け取れる年金額が増えるのはご存知でしょうか。
70歳まで繰り下げると、年金受給額が1ヵ月あたり0.7%増額するため、毎月の受給額は最大で42%増額します。
令和4年4月からは75歳までの繰り下げが可能となるため、毎月の受給額は最大で84%増額します。
そのため、長く働くことで年金受取を先延ばしにして、年金額をアップすることを検討してみてもよいかもしれませんね。
3.老後資金目的に資産運用を検討する
国の制度として話題になっている「イデコ(個人型確定拠出年金)」は確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度です。
原則60歳まで引き出しができないものの、老後に向けて確実に資金をとっておくことができます。
また、運用がうまくいった場合には掛け金よりも大きな資金を老後に受け取ることが可能です。ただし、元本の保証がないことに注意しながら、運用方法については十分調べた上で始めるとよいでしょう。