海外経済の変化による国内景気変動に注意

海外経済の変化によって輸出数量が増減して国内の景気に影響を与える可能性についても、しっかり予想する必要があります。まずは海外経済の予想屋の話を聞き、景気に変調が見られそうならば、それが日本の輸出にどう影響し、それが日本の景気にどう影響するかを予想するわけです。

日本経済は内需が弱いので、景気が過熱してインフレ懸念が出てくる前に、海外経済の変調で輸出が減少し、景気が腰折れる場合が少なくありません。というか、バブル崩壊後の長期低迷期の景気後退はほぼ海外経済の変調によるものだったわけですね。

海外経済が回復することで日本の輸出が増え、日本の景気が回復する場合もありますが、こちらは余り気にする必要はないでしょう。海外でも日本でも景気の回復は後退に比べて緩やかな場合が多いので、海外経済が回復する時には日本の輸出数量への小幅な影響が長期間続くわけで、政府日銀の景気対策の影響に紛れてしまって見えない場合も多いからです。