日々、感染が拡大する新型コロナウイルス。コロナ禍では「会社がいつ倒産するか」「給料が激減するだろうか」など不安な気持ちが芽生えたり、今後の日本経済へ不安を感じたりした人が多いのではないでしょうか。
株式会社外為どっとコムが銀行預金以外の投資に興味がある18歳~60代の男女500名に2022年1月6日~1月11日に行った「2022年投資・副業のお金意識調査」によると、コロナ禍をきっかけに投資を始めた人、もしくは投資の頻度が増えたと回答した人は約2割にのぼりました。
投資を始めるにあたり、証券会社をはじめとする金融機関に勤務する知人に助言を求めた人もいるでしょう。しかし、証券会社の人も質問されるたびにちょっと不安を感じているかもしれません。
というのも、証券会社の人は自分で株取引を頻繁に行うことができないからです。そこで今回はファイナンシャルプランナーの筆者が、ちょっと意外な「証券会社の人あるある」についてご紹介します。
株式の経験が少なく、デイトレーダーの気持ちがわからないことも
「証券会社の人間は短期間で株を売買できないので、デイトレーダーの気持ちは正直よくわからない」と話すのは、大手対面証券の本社勤務をしている30代のAさんです。
「よく証券会社で働いているというと、デイトレーダーの話が出てくる。『デイトレーダーって本当に儲かるの?』とか『デイトレーダーになるにはどうしたらいいの?』とか…。そう言われても、証券会社で働いていると短期間で株を売買できない。新卒からずっと証券会社で働いている自分にとっては、デイトレードなんて全くやる機会もないし、正直デイトレーダーのことを聞かれるのは苦手」と話します。
証券会社をはじめ、協会に登録されている金融機関で指定の業務に従事している人は、投機的な利益を追求することを目的とした取引が禁じられており、デイトレードのような短期的な取引はできません。
なので、新卒から証券会社で働いている人はデイトレードとは無縁な生活を送ることとなります。「デイトレーダーになるには?」と聞かれても、答えられないのは無理もありません。