男性のうち「厚生年金が10万円未満」は何割か

まずは男性から見ていきます。厚生年金を受給する男性は1071万人6244人で、10万円以下の年金額ごとの人数は以下の通りです。

  • 1万円未満:7万2507人
  • 1万円以上~2万円未満:1万2071人
  • 2万円以上~3万円未満:5359人
  • 3万円以上~4万円未満:1万170人
  • 4万円以上~5万円未満:3万714人
  • 5万円以上~6万円未満:6万7427人
  • 6万円以上~7万円未満:16万3034人
  • 7万円以上~8万円未満:24万4810人
  • 8万円以上~9万円未満:24万2657人
  • 9万円以上~10万円未満:27万3234人

上記から計算すると、男性のうち「厚生年金が10万円未満」は約10.5%という結果になりました。

1万円未満の方も7万2507人います。賃金が少ないだけでなく、「途中で退職した」「自営業に転向した」など、加入期間が短い方も含まれることが考えられます。

女性のうち「厚生年金が10万円未満」は何割か

続いて女性の割合も確認しましょう。女性で厚生年金受給者は538万3889人。10万円以下の内訳は以下の通りです。

  • 1万円未満:2万8004人
  • 1万円以上~2万円未満:6884人
  • 2万円以上~3万円未満:6万1267人
  • 3万円以上~4万円未満:10万9541人
  • 4万円以上~5万円未満:9万4941人
  • 5万円以上~6万円未満:10万3206人
  • 6万円以上~7万円未満:23万8112人
  • 7万円以上~8万円未満:44万9205人
  • 8万円以上~9万円未満:69万2135人
  • 9万円以上~10万円未満:85万2107人

女性の場合、約48.9%が「厚生年金ひと月10万円未満」という結果になりました。ほぼ半数です。そもそも厚生年金の受給者数自体が男性の約半分なので、今のシニア世代では働く女性が少なかったことが窺い知れます。

今の現役世代では、共働き夫婦も増えています。男女差は今ほど大きくないと予想されますが、それでも定年まで正社員として働ける女性は、男性よりも少ないのが実情です。

また働き方も多様化しており、厚生年金を抜けてフリーランスとして転向する方も増えるでしょう。

「厚生年金ひと月10万円未満」というのは、実は他人事ではない未来と言えます。