「つみたてNISA」と「iDeCo」の違い
毎月一定額を積み立てていく積立投資をする際、利用したいのが「つみたてNISA」や「iDeCo」といった制度です。つみたてNISAも、iDeCoも、税制面で大きなメリットがある資産運用の制度。それぞれの制度概要について見ていきます。
一般の課税口座で資産運用を行うと、運用益には約20%の税金がかかります。しかし、つみたてNISAとiDeCoを活用すると、配当金や売却益などの運用益にかかる税金を非課税とすることができます。
一方で、つみたてNISAとiDeCoには、「加入条件や非課税期間、お金の引き出すタイミング」等に違いがあります。それぞれの特徴について確認しておきましょう。
<つみたてNISA>
年間40万円まで、最長20年間、非課税で運用ができます(非課税投資枠は20年間で最大800万円)。20歳以上の方なら誰でも利用可能で、年齢上限や引き出し条件は特にありません。
<iDeCo>
職業などによって、毎月の掛け金に上限があります。20歳から60歳までの方がお金を拠出して運用することができますが、引き出しができるのは60歳以降となっています。iDeCoは「老後資金を準備するための制度」です。
また、運用益が非課税になることに加え、iDeCoは毎月の掛け金が所得から控除されます。さらに、お金を受け取る際に一時金受取を選択すると退職所得としての取扱いがされるため、一般的な所得よりも税金が安くなることがあります。