新型コロナウイルスの感染が拡大する今、週末はおうちでゆっくり過ごされる方も多いのではないでしょうか。こういったタイミングで考えたいのが「将来のお金」についてです。
税制面で優遇措置が受けられる「つみたてNISA」と「iDeCo」を使って資産運用をする場合、20代の方はどちらからはじめたら良いのでしょうか。つみたてNISAとiDeCoの違いについてわかりやすく説明しながら、若い世代の方に合った資産運用の方法について考えていきましょう。
20代から投資を行うメリット
まずは、20代の方が資産運用を行うメリットをご説明します。20代など若い世代は、毎日の生活で精一杯でなかなか資産運用まで気が回らないかもしれません。特に老後資金となると、「自分の老後はまだまだ先」と考え、老後資金を貯められない人も多いのではないでしょうか。
しかし、資産運用では「複利の効果」といって、投資で得た利益を再投資することで、利益が雪だるま式に増えていくという法則があります。複利の効果は、投資期間が長ければ長いほど高くなります。
たとえば、毎月3万円を年率5%で運用できると運用益は投資期間5年間で24万円ですが、投資期間が10年、20年と長くなればなるほど、以下の通り利益が雪だるま式に増えていきます。
<運用条件>
- 毎月の積立額 :3万円
- 年利回り :5%
<運用結果>
- 5年間:約204.0万円(元本180万円+利益24万円)
- 10年間:約465.8万円(元本360万円+利益105.8万円)
- 15年間:約801.8万円(元本540万円+利益261.9万円)
- 20年間:約1233.1万円(元本720万円+利益513.1万円)
※金融庁「資産運用シミュレーション」にて試算
20代から積立投資をはじめると、老後を迎える60代まで運用期間は最大40年間近くを確保することができます。長期投資も可能となるので、複利の効果によって、利益を大幅に増やすことができる可能性があるでしょう。