まとめにかえて、年間で振り返りましょう
最後に、年間ベースで消費者物価指数の動きを見ていきましょう。
2013年以降に大きく反転した消費者物価指数。
2019年までは総合指数は、2016年を除き、ほとんど毎年上昇傾向にありました。
2021年通年では、総合、生鮮食品を除く総合、また生鮮食品及びエネルギーを除く総合はいずれもマイナスとなっており、再びデフレの兆候もあるようには見えます。
しかし、ここまで見てきたように、2021年を月次ベースで見ていくと、エネルギー関連の物価指数が大きく上昇しており、この傾向は今後も続きそうです。
物価は上昇するけれども景気は悪化するスタグフレーションは避けたいものです。
参考資料
LIMO編集部
執筆者
LIMO編集部は、経済や金融、資産運用等をテーマとし、金融機関勤務経験者の編集者が中心となり、情報発信を行っています。またメディア経験者の編集者がキャリア、トラベル、SDGs、ショッピング、SNSなどについて話題となっているニュースの背景を解説しています。当編集部はファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社・メガバンク・信託銀行にて資産運用アドバイザー、調査会社アナリスト、ファッション誌編集長、地方自治体職員等の経験者で構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ49年(589か月)で、メンバーが勤務していた金融機関は、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、日興証券、三菱UFJ銀行、三井住友信託銀行、日本生命、フィデリティ投信などがある。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFP等の資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。株式会社モニクルリサーチが運営(最新更新日:2024年9月30日)。