いつの時代も「今どきの若者は~」と言われるもの。歳を取ると、今度はつい自分が言ってしまいがちな言葉です。年長者がこの言葉を使う場合、年齢だけでなく、経験が少ないことや未熟な部分を指しているところも。先入観で判断してしまっているケースも往々にしてあるでしょう。

大和ネクスト銀行が全国の60歳~79歳の男女(シニア層)と20歳~29歳の男女(学生除く、若年層)1000人を対象に、「『シニアが考える若年層イメージ』と『若年層の実態』に関する調査」を実施(2022年1月18日公表)。

60歳~79歳といえば、バブル時代の全盛期を社会人として過ごした世代。対する20歳~29歳は、バブル後の長期にわたる景気低迷の時期しか知らない世代になり、両者の時代背景は天と地の差ほど異なります。

現代の20代のマネー事情は、シニアが考えるイメージとどう違うのか、その結果を見てみましょう。

20代の半数以上がおこづかいは「2万円未満」

シニア層(500名)に、若年層の「おこづかい(自由に使えるお金)」は1カ月いくらくらいだと思うかと聞いたところ、「1万円~2万円未満」(14.6%)、「2万円~3万円未満」(28.2%)、「3万円~5万円未満」(34.6%)、「5万円~10万円未満」(19.2%)。

2万円以上に回答が集まり、平均は「2万7784円」。「2万円未満(計)」は18.0%でした。

出典:大和ネクスト銀行「『シニアが考える若年層イメージ』と『若年層の実態』に関する調査」(2022年1月18日公表)

一方で若年層(500名)の自身の「おこづかい(自由に使えるお金)」をみると「0円」(10.2%)、「5000円~1万円未満」(11.0%)、「1万円~2万円未満」(22.0%)、「2万円~3万円未満」(12.4%)、「3万円~5万円未満」(18.2%)、「5万円~10万円未満」(14.8%)という結果に。平均は「2万4657円」でした。

実際は「2万円未満(計)」が50.2%。

20代の「おこづかいが2万円未満」の割合は、シニアのイメージの約2.8倍と大きく乖離する結果となりました。