時代背景が、金銭感覚にも影響している

60〜70代のシニア層は、高金利、かつ給料も右肩上がりの時代を過ごしてきた世代。わざわざリスクのある資産運用に手を出さなくても、金融機関に10年間お金を預けておくだけで2倍になった時期も過ごしています。

もらえる金利より、支払う手数料の方が高いことが多い現在とは、選ぶ金融商品が違っても不思議ではありません。また、年功序列の廃止やリストラなどにより、大企業に就職したからとはいえ安泰という時代ではなくなっています。

一方でいまの20代は、貯蓄がない20代も2割以上いるとはいえ、貯蓄が200万円以上もある20代が3割を超えています。

ネットや動画サイトの充実により、お金をかけずに色んなことを学ぶことができ、デジタルネイティブ世代の賢さが垣間見えるでしょう。

今どきの若者は、むしろその親世代や祖父母世代より自身の将来を考えて、金銭感覚もしっかりしているといえるかもしれません。若い世代から年長者が学ぶことも、実は多いのではないでしょうか。

参考資料

中野 令子