新型コロナウイルスによる「まん延防止等重点措置」の期限が13日までとなっている東京や愛知など13都県について、期限を延長する方向で最終調整に入ったと各種メディアで報じられています。いまだ感染が拡大しており、経済等への影響を心配する方も多いでしょう。

特に非正規で働くシングル女性は、生活へ感じる不安も大きいもの。今回は横浜市が首都圏在住の34~49歳の働くシングル女性(シングルマザーを除く)300人(正規159人、非正規141人)に行った「令和2年度 横浜市就職氷河期世代非正規職シングル女性の就労支援に向けた調査及び事業開発報告書」をもとに、就職氷河期世代のシングル女性のキャリアや年収、貯蓄などを見ていきます(2021年4月23日公表)。

非正規おひとりさま女性「事務職」(40.4%)、「接客・販売」(17.7%)

バブル崩壊後の1990年代〜2000年代前半ごろに就職活動をした「就職氷河期世代」。当時は大卒でも正社員になることができず、非正規雇用に就かざるを得ない方もいました。その影響は男性だけでなく、女性も大きかったことでしょう。

前述の横浜市の調査より、調査をした首都圏在住の34~49歳の働くシングル女性の初職と現在の雇用形態を確認しましょう。

出典:横浜市政策局男女共同参画推進課 「令和 2 年度 横浜市 就職氷河期世代非正規職シングル女性の就労支援に向けた調査及び事業開発 報告書」

300人のうち初職で正規の方は181人、非正規の方は119人。現在は正規159人、非正規141人と非正規の方の割合が増えています。

内訳をみると「初職は正規→現在は非正規」は41人、「初職は非正規→現在は正規」は19人。初めて就いた職業が非正規だと、正規雇用に就くのは難しいのが分かります。

現在の職種を見ると正規で多いのは「事務職」(52.2%)、「医療・福祉職」(27.0%)。非正規では「事務職」(40.4%)、「接客・販売」(17.7%)でした。