「専業主婦」と言うと、皆さんはどのようなイメージをお持ちですか。
私たち、働く世代では「自分の母親が専業主婦だった」という方も多いのではないでしょうか。
今は、共働き世帯が多く、「専業主婦」と言えば「旦那さんが高収入で余裕のある家庭」のイメージがある一方、「子育てや両親の介護、自身の健康状態などを理由に働きたくても働けない専業主婦」が一定数いらっしゃいます。
一般的には、余裕があるイメージの強い専業主婦世帯。今回は、その実態を見ていきたいと思います。
専業主婦世帯。平均年収は677万円
最初に、総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)2020年)」を元に、「夫のみ有業世帯」の平均年収を見ていきましょう。
専業主婦世帯の年間収入と家庭のようす
- 年間収入:677万円
- 世帯主の年齢:49.5歳
- 世帯人員3.22人(18歳未満人員1.05人)
- 持家率:77.1%
年収が677万円は高収入に見えますが、実際はどうなのでしょう。
国税庁の最新データによると、男性の平均給与は532万円なので、今回あげた専業主婦世帯の年収は一般的には高収入の部類に入ると言えますね。
では、専業主婦世帯の貯蓄や負債はどうなっているのでしょう。結果は下記のとおりです。
専業主婦世帯の貯蓄と負債
平均貯蓄額:1488万円
<内訳>
・金融機関:1444万円
- 通貨性預貯金:543万円
- 定期性預貯金:415万円
- 生命保険など:292万円
- 有価証券:194万円
・金融機関外:43万円
平均負債額:898万円(うち、住宅・土地のための負債847万円)
純貯蓄額:1488万円-898万円=590万円
平均貯蓄額は約1500万円と、かなりまとまった貯蓄があることが分かりました。
また住宅ローン等で900万円弱の負債がありますが、仮に月7.5万円ほど返していけば10年で完済する予定です。
しかし、1点気になるのは教育費の負担です。次の項で詳しく解説していきます。