まとめにかえて
統計結果をもとに、65歳以上の貯蓄事情を見ていきました。平均値だけではわからない「老老格差」も垣間見える結果から、現役時代からの積み重ねが大切であると言えるでしょう。
必要となる将来資金は、年金受給額や家族構成、さらには健康状態などにも左右されます。65歳以降も働き続ける希望があるのであれば、健康であることが前提となるでしょう。
また将来資金を育てるためには、現役時代からコツコツ準備する必要があります。30~40代は教育費用や住宅ローンに家計が圧迫されがちですが、できるだけ早いスタートが「老老格差」の明暗を分けるとも言えます。
ゆとりの老後を目指して、今一度マネープランを向き合ってみてはいかがでしょうか。
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、ゆうちょ銀行,郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構,銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金,生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式,債券,投資信託,金銭信託等の有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価,債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と,社内預金,勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」「Ⅲ 世帯属性別にみた貯蓄・負債の状況」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」「用語の解説」
太田 彩子