国民年金で月額平均受給額が1万円未満の人はどれくらいいるのか
ここまでは厚生年金を見てきましたが、ここからは国民年金について見てみましょう。
国民年金の年金月額階級別の老齢年金受給者数は以下の通りとなっています。
厚生年金と同様に、1万円レンジごとに受給者数を見ていきましょう。
- 1万円未満:7万4554人
- 1万円以上~2万円未満:29万3600人
- 2万円以上~3万円未満:92万8755人
- 3万円以上~4万円未満:284万2021人
- 4万円以上~5万円未満:466万3638人
- 5万円以上~6万円未満:776万979人
- 6万円以上~7万円未満:1483万5773人
- 7万円以上~:188万2274人
このように国民年金の月額平均のボリュームゾーンは、月平均で6から7万円となっています。
全体平均が5万6252円であるのと比べると若干高い水準です。
国民年金で月額平均の受給額が1万円未満の人数は、全体で7万4554人います。
したがって、国民年金で月額平均の受給額が1万円未満の人の割合は以下の通りです。
7万4554人÷3328万1594人=0.22%
男女別でみると、男性が1万2467人、女性が6万2087人となっています。
男性の月額平均の受給額が1万円未満の人の割合は以下の通りです。
1万2467人÷1445万3993人=0.086%
女性の月額平均の受給額が1万円未満の人の割合は以下の通りです。
7万4554人÷1882万7601人=0.396%
まとめにかえて
いかがでしたでしょうか。
厚生年金を月額平均で1万円未満の受給となっている人の比率は以下の通りです。
全体は0.6%
男性は0.7%
女性は0.5%
国民年金を月額平均で1万円未満の受給となっている人の比率は以下の通りです。
全体は0.2%
男性は0.09%
女性は0.4%
老後にいくらの生活費が必要かは、個人ごと、世帯ごとに異なるでしょうが、老後にいくらの年金を受給できるかは重要であるというのはどなたも変わらないのではないでしょうか。
今回の資料をもとに、老後のお金の準備を始めていただければ幸いです。
また、今回の資料の注意点としては、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、定額部分のない、報酬比例部分のみの65歳未満の受給権者が含まれていることには留意ください。
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参考資料
LIMO編集部