支払うのが困難なときは必ず手続きを!

「収入が著しく減った」「病気になって働けない」など、保険料を納めるのが困難な理由がある場合、納付猶予や免除などの救済措置が用意されています。

まずは市区町村の担当窓口か、最寄りの年金機構に相談してみましょう。理由によっては全額免除が認められるケースもあります。

免除や猶予が承認された期間については、年金の受給資格期間に参入されます。受給資格が10年を満たせば将来老齢年金を受け取れるので、必ず申請をしましょう。ただし、将来の年金額は低くなります。受給額自体をあげたい場合は、追納することが必要です。

年金は「払わない」という選択肢はない

年々減少傾向にある年金を見ると、「払い損」に感じてしまう方もいるかも知れません。しかし、保険料の納付は義務なので、支払わなければ差し押さえに合う可能性があります。それだけでなく、たとえ少額に思えても年金は老後を支える柱であることを忘れてはいけません。

人生100年時代。貯蓄は切り崩していきますが、年金は生きている限り受給できます。長生きリスクに備えるには、必要不可欠な資金でしょう。さらに年金には、障害年金や遺族年金といった保障機能があることも見逃せません。万が一のときには、公的な保障を受けないともっと苦しくなります。

公的制度はさまざまなリスクに備えるための制度なので、しっかり活用したいですね。

参考資料

LIMO編集部