老後資金の準備方法も人それぞれ。自分に合った選択を

今回は年金の平均額をみてきましたが、令和4年度の年金額が去年度より0.4%引き下げられたように、働く世代が年金を受給するころには今より年金額が下がる可能性も十分考えられます。共働き・片働き・おひとりさまとどのような世帯であっても、老後資金に備える必要性は高いでしょう。

働き方も、生き方も人それぞれ。同じように、老後資金の準備の仕方も人それぞれです。

「そのうち準備すれば良いから」と先延ばしにしている方もいれば、20代から老後に備えて貯蓄を始める人もいます。特にいまの若い世代の方は老後への危機感が強い方もいて、中にはつみたてNISAなどで運用を始める人もいます。

老後資金にたとえば2000万円準備しようと思ったら、すぐには用意できないでしょう。10年、20年、30年と時間をかけて準備する方が大半です。

同じ時間をかけるなら、貯金だけでなく、一部で運用を取り入れるのも良いでしょう。メガバンクの普通預金金利が年0.001%程度の現代では、貯金のみで老後資金を準備するのは難しいところもあります。一方で今は運用益が非課税になるつみたてNISAやiDeCoといった制度があるので、これらを利用するのも賢い選択です。

運用となればリスクはありますし、どのような金融商品や投資対象が最適かは人により異なります。情報収集をしてみて、自分に合った方法が見つかるといいですね。

参考資料

宮野 茉莉子